2008年3月20日 (木)

学力低下の影響ですかぁ?

3/20「南日本新聞」に日本地理学会の地理的認識調査結果が発表されてました。
見だしは「人気知事いても宮崎の位置57%知らず」です。高校生の正解率43%。
自衛隊が派遣されたイラクの位置の高校生正解率26%。
大学生で宮崎の位置が67%、イラクの位置が50%の正解率。

宮崎県知事は「学力低下の影響では。教育体制の問題」とコメント。調査した日本地理学会地理教育専門委員会も「ニュースを地図に位置づけて学習」できない学生が多いと分析してくれてマス。

コレ、同じ調査を高卒・大卒の社会人にもやって欲しいなぁ。
社会人は皆、宮崎やイラクの位置を知っているかのような物言い・・鼻につくわ。

ボクも特にアフリカやカリブ海の国々だと位置が曖昧ですよ。
学生だけ調査して偉そうに大人が学びの必要性を説くのは・・反則やと思うけどな。

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2008年2月14日 (木)

賛成と反対

文科省が2/9に公立小中学校教員に残業手当を支給する方向の検討を始めた。
私は、以前から「残業手当支給賛成派」です。
だって物理的に定時で仕事が終わらないんですもん。
中学校には「全員部活顧問制」なんて学校もあります。というより殆ど!
部活動を現体制存続にしておくのならば、残業なしはあり得ない。

反対意見も予想しましょう。
「教員は残業できる人ばかりでない。育児・家事・介護等様々な人がいる」
こういう意見の方、ホントは残業手当欲しいんだと思います。でも自分がもらえない状態にある。だから反対となるわけで。ならば、求めるべきは残業手当反対ではなくて育児・家事・介護等支援政策の充実を求める方がもっともな要求だと思います。
「残業手当を減らすために、残業しててもタイムカード等を早く押させる改竄が出る」
これこそ超過勤務実態を改竄してまで仕事をする現場体制が問題に上がるでしょう。
ただ文科省も超勤実態は認めてます。財務省が残業手当にYESと言わないでしょう。

文科省は2/8に道徳教材国庫補助導入の方針を出しています。
準教材として国が道徳教材を配布するという方針。
一部地方自治体では既に独自にやっています。鹿児島県にも「命の尊さを考える」という読み物教材が配布されています。使用義務は聞いたことありませんが。
私は、「道徳準教材国庫負担」は反対。理由は簡単。お金のムダだから。
お金だけを理由に反対というわけでもありません。
「公共の精神」「文化や伝統の尊重」などを打ち出してきた中教審報告が活かされた準教材の「公共」や「文化・伝統」が、どんなふうに教材化されるか予想がつくからです。

これも導入賛成意見を予想しましょう。
「個人主義が行きすぎた現在には、公共の精神は必要だ」
こういう方は個人が主義主張することが疎ましいのでしょう。疎ましいと思っている方にとっての「公共」って何ですか?個人の主義主張を消すことですか?
「刹那的な現在には、文化や伝統を尊重する気持ちの涵養が必要だ」
これからの教育には「生きる力」の育成が学校教育に必要だと現指導要領は述べています。いかなる場面でも他人と協調しつつ自律的に社会生活を送れるために必要な・・力。これと文化・伝統はどう繋がりますか?
これには財務省はYESって言うかなぁ。

となると「教育にもお金かけてます!」という国は、ムダに気づかないですねぇ。
全国一斉学力テスト。あれ、無作為抽出でもよかったじゃん!は、すぐ出た意見。
「心のノート」・・・あれ、生徒の紛失防止に手を焼いているのが今の現場ですから。
教員の数を増やそう!対策に退職校長らを講師に呼ぼうと・・。若手を呼べ!
いやはや、「賛成・反対」を述べているうちに、また「カネ」の話に・・(笑)。

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2008年2月 6日 (水)

「本当は訴えたい」は本当か?

私は、最近、実体験に近い2冊の小説を手元にいつも置いてます。
重松清「ワニとハブとひょうたん池で」(『ナイフ』新潮文庫)
瀬尾まいこ『温室デイズ』(角川書店)

二つの小説の共通点。それは「いじめ」。
そして「いじめられていることを誰にも相談しない認めない」という点。
『温室デイズ』の「みちる」は途中で吉川という講師に話しちゃうけど。
「いじめ授業」の定番「教材」とも言えるあの事件も、途中まで
いじめられる側は途中まではニコニコしている。でもある時先生に“訴えた”。
「いじめ授業」の「教材」には、被害者が“訴えてこない”事例もある。

ところで、「いじめ授業」の「教材」や多くの“いじめ対処”類ものにある前提。
それは、被害者は「ホントは訴えたい」という前提じゃないだろうか?。
だから、「実態は調査すれば明らかになる」はずであるし、
「被害者が訴えるための選択肢がいくつも準備され」体制が充実される。

私もこの前提は「多くの場合においてある」ものだと思っています。
一方で、この前提は「大人が想定した」ものであろうことを私は感じます。
それは先の2冊の小説から。そして私の昨年4月からの3ヶ月の体験で。

持ち物への落書き・テスト時間に掃除箱に閉じこめられる・給食デザート集め・・・。
明らかに「いじめ」。しかし被害者は訴えない。担任は私。
先の前提で行けば「実態を調査すれば明らかになる」はず。
周囲への聞き取り。学年アンケート。「あいつはいじめられている」が多数。
いじめの聞き取り内容・アンケート。「実態は明らか」になった。

でも“被害者”は認めない。実態は明らか。状況・物的証拠もある。
でも“被害者”は認めない。校内・校外の相談者・機関も紹介。でも相談はしない。
関係機関から聴取してもらう。でも“被害者”はいじめ被害を認めない。
数度に渡り保護者とも面談。証拠もアンケートも保護者に提示。でも認めない。
保護者は証拠と実態調査結果をみて涙を流す。その隣には我が子がいる。
休み時間も毎日観察。それでも被害が続く。加害者も観察してもらう。それでも続く。
被害生徒は欠席が目立ち始める。それでいい。
保護者と話す。最終手段の話~転校を。本人は「転校もいいかな」と言ったらしい。
単身赴任の父親が帰って来た時に家族会議をもつことになった。
翌日、伯母という方からクレーム。「担任が転校を勧めるなどけしからん!」
生徒指導主任と校長は私を聴取した。私の行為は間違っていない根拠を伝えた。

結局、“被害者”であった彼は、家族会議の結果、転校した。隣の中学へ。
当然、転校先で「被害」はないらしい。
「いじめ対処の前提」が前提たり得ない現実に私は苦悶した。
土日も何が証拠がないかと思い、教室にトイレに・・・校舎中を探し回った。
「加害者」観察も範囲内で協力をもらった。「加害者」保護者にも実態を見せた。

“被害者”の彼が転校した後、「加害者」はターゲットを失った。
周囲も「加害者」との関わりを徐々に避け始めたようだ。現在は保健室登校らしい。
しかし、その光景を私は見ていない。
“被害者”への被害を食い止めるところで私は力は尽きた。

“被害者”が訴えないのは「報復を恐れ訴えられない」という前提からか?
“被害者”が訴えないのには「訴えたくない」というのがあるかもしれない、と2冊の小説から思った。だとすると、「訴えられない」の前提は絶対ではなくなる。私の3ヶ月の体験が、この前提とどういう関係にあるか。はっきり分からない。でも、私は世の大人に聞きたい。

「いじめ」の“被害者”は本当は訴えたいと思っている、は本当か?

こんなこと、大人に聞いたってしゃあないのかもしれない。でも大人のいじめも少なくない。そして、被害者の中で「訴えたくない」と思うのは物語の中だけかもしれない。それでも私は「本当なのか?」と思ってしまう。

私はこの経験を問題提起したい、と思うことがある。でも、そう思うたびに気が滅入り胸が苦しくなるのである。だから、もう少し時間を置かないとダメかな、と思っちゃう。でもでも、なぜかこのブログには書けた。かなり長々ダラダラ下手な文章だけど(笑)。

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2008年2月 1日 (金)

「教育再生会議」最終報告

1/31日にまとめた報告書。「信頼され、期待される教育の実現」が教育再生の原点と。

もう。根本的なトコが理解されてないんだよね・・・。

例えば
【学力の向上 直ちに実施に取りかかるべき事項】
ゆとり教育見直し 学力向上の具体策(授業時間増):夏休みや土日の活用提言など。
教員の質の向上 直ちに実施に取りかかるべき事項】
教員免許更新制、分限の明確化、社会人の大量採用等、メリハリある教員給与など。

現状は、週29時間枠一杯に近い状態で授業。モチロン芸人さんと同様でアドリブで授業続けるほど甘くありません。ましてアドリブで学力向上など・・。当然授業(ネタ)準備しますね。50分授業の準備が5分・・なんてこともあり得ません。さらに休み時間や昼休みには提出物へのコメント書き。中・高は4時30分頃から7時くらいまでの部活。生徒は部活後に「直塾」(学校→塾へ直接行く)。教員はさらに通信や報告等の作成。学期末には成績処理。土日は部活の試合。こんな感じ・・・よりまだまだまだ!スゴイ学校が現実に存在してます!
学校に縁のない方、20時ごろ近くの学校前を通ってください。絶対電気ついてます!
それでも仕事は終わりません。「お持ち帰りで~す!」

この状況で「ゆとり」を見直せと!土日を使えと!今でも土日ヒマしてません!

2007年5月24日参議院文教科学委員会では、6府県3政令市で精神疾患等を「不適格教員」に含めていた事例が挙げられて、文科相自身が「含まれない」と説明してます。
2007年6月2日産経記事には、島根県教職員への「生活・勤務・健康アンケート」で「学校を辞めたいと思うことがある」の回答が52%!半分超えてます。

「先生の半分は辞めてぇ!と思ったりしながら先生してんの?」

上のデータ。地域的に特殊なわけでも驚くデータでもありません。それほど「教育の質の維持」に教員たちが精力を注ぎ、加えて勤務時間外に自主的に学習サークルや教材開発に励んでいる方も少なくないんです。そこへ「教員の質の向上」と来れば「これ以上何をお求めですか?」となるでしょう。「やってらんないよ!」と。社会人大量採用について、私は「どうぞ!来てください」の立場です。但し、教育実習みたいな短期間責任なし!ってのは許されないでしょう。でも、“特別非常勤”てな超!無責任そうな役職までが、もう既に「直ちに実施に取りかかるべき事項」に明記されてます。

この状況で「信頼され、期待される教育の実現」を!目指されても説得力ない。

さすが教育行政にメスを入れる「教育素人集団」と呼ばれただけのことはある。うん。

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2008年1月27日 (日)

「ウソ」「ウソ」実践報告会

午後から奄美市名瀬地区PTA実践報告会なるものがありました。
私のツレは学級委員長をしていることもあって、その会に参加。

分科会では、某小学校の5年生PTA学年委員長さんが発表。
「実践報告会」ですから、PTAの実践を報告するわけです。
その中で児童の実態をこう発表されたそうで・・・・

「うちの生徒は素直で明るい子どもたちばかりです!」

これを聞いて私のツレは、
「素直で明るい子どもたちは、どこで曲がっていっちゃうんですかね?」
と喉元まで出かかったらしい。
私もその小学校の授業参観行きました。参観中でも内職している生徒がいました。

この小学校出身の生徒さん。中学では平日の昼間に商店街を自転車で走ってます。
この小学校出身の生徒さん。中学校入学式前日から茶髪・反発で平然です。

分科会の最後に指導助言とやらで市教委の方がこう曰ったそうです。
「先日、中学校で給食をいただきました。生徒さんが給食を運んでくださり、後かたづけまでしっかりしてくださいました。落ち着いて食事ができました」

その「中学校」・・・・うちの職場です。この中学校の給食の際の注意点。
・牛乳の賞味期限を確認(半月前の牛乳を突然お盆に乗せられたりする可能性アリ)
・スープ等は必ずかき混ぜてからいただく(異物混入可能性アリ)
・パンの袋から空気が漏れていないか確認(異物混入可能性アリ)
・デザートは「いただきます」後に担任が直接配る(多く取って隠す可能性アリ)
・給食前は1階から職員が生徒を追い込み、2階から職員が教室に入るように指示!
 (なかなか教室に入ってこないので上から下から着席させるための指導作戦です)

そんな実態の中・・・・市教委のお方、校内のどこで食事をされたんでしょう??

小学校は1学年90人ほど。全員が素直で明るいはずがないでしょう!
報告会するなら子どもの実態を中心に据えて、PTAとしての「現状と課題」を率直に語り合うべきでしょう。私がツレにそう話すと「確かに子どもの話は殆どなかった」と。

これほどの報告会なら来年は私が分科会の司会をしてみたい・・・・
日曜の昼にとんだ茶番の会。その間、私は自宅で息子らの喧嘩をなだめてました。

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2008年1月23日 (水)

教え子のこと

大半の教師が悩み苦悶しながらも教職生活をまっとうするのは、この職業がなにかしら人々の幸福に貢献する仕事だからであり、個人としての利害を越えて、社会と文化の建設に参加できる職業だからである。人間に対する尊厳(dignity)の感情と民主主義社会の建設に参加する感情を失うと、すなわち教職の「公共的使命」に対する意識と感情を失うと、教職生活はたちまちその魅力と価値と意味を喪失し、うつろなシャドーワーク(影の雑務)へと転落する。」   佐藤学『教師というアポリア』より

昨夕、鹿児島テレビで「春高バレー」への意気込みをチームキャプテンが語る、という放送がありました。そこに、かつて日本一を獲ったチームのキャプテンが抱負を語っていました。昨年担任をした私の教え子です。高1でキャプテンをはる彼女の高校生活10ヶ月間には多くの葛藤と苦悩があった/あることを、手紙やメールで彼女とやりとりしていた私は少なからず知っています。その彼女がバレーについて抱負を述べるということ自体が嬉しくて、でも意外に?淡々とその映像を観ていました。

先週、鹿児島県高校新人剣道大会がありました。2年女子で県3位に入った彼女は私の教え子。かつて剣道を続けるかどうか・・・そこまで苦しんだ彼女の名が新聞に出ていました。

昨年、学校にくると手足に力が入らなくなり、なかなか教室に入れず、逃げよう逃げようとしていた教え子が最近よくメールをくれます。

中学時代いじめられていた剣道の教え子が、今福祉の現場で働いています。

直接の私の教え子ではありませんが、鹿実野球部で猛練習を経てレギュラーだった生徒は埼玉の大学へ進学したものの、致命的なケガによってプレーヤーからマネージャーに。そんな彼が今、「鹿児島に帰りてぇ」と漏らしています。

私の入院日記は12月24日で終わっています。学校に来ると手足に力が入らなくなる教え子から届いた今年の年賀状に私はこう返信しました。
「あの時、君は私を時に鬼のように思ったかもしれない。でも、今はあの時の君の気持ちがよく分かる」と。

葛藤、苦悶してきた/している教え子たちが、いずれそれを乗り越えたとしても、葛藤、苦悶している「その時」に教え子たちがどれほど苦しんでいる/いたかを、今の私は分かるような気がします。行きつ戻りつしながら時間をかけて自分の道が見えてくることもありなんだ、と。そして、行きつ戻りつする過程の時間がムダじゃないんだということを。

教え子の様子や便りを目にしつつ、入院日記を閉じるにあたり、そんなことを考えます。

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2008年1月12日 (土)

「ペッ!誰がだよ?」

私の教え子が昨年末から教室に入れなかったらしい。理由は詳しく知りませんが、部活と学級を跨った対人トラブルのようです。高校の担任もよく動いてくださったようです。で、先日トラブルの当事者同士・・・・と言っても5人対1人で話し合いの場を持ったと。結果は話にならなったと。そこで、私は5対1ではムリ。やるなら1対1で1人ずつやって行った方がいいと保護者に伝えました。昨日は1対1で話し合いがもたれたようです。教え子も自分の気持ちが冷静に言えたと報告がありました。
この間、担任・学年主任・部活顧問・生徒指導担当と先生方がよく動いたようです。良い学校だと思います、と保護者にも伝えました。

振り返ること十数年前、私はある県立高校2年を過ごしていました。この頃、部活動を辞めようと思い顧問に相談。「自分の口で部員に言え」と言われ、部員の前で退部宣言。と、生徒部長が「帰れ!もうくんな!」と罵ってくれました。悩んだ挙げ句の末に出した私の結論を、部員の前で宣言させられて、さんざん罵られてトボトボ帰る・・・・はずがありません。私の怒りは「カチン度4」!偉そうに罵った生徒部長に向かって歩き、殴ってしまいました。部長は鼻骨骨折。手術でした。
その後、大した事情聴取もないまま校長室に母親とともに呼ばれ「無期停学」を申し渡される。3週間の停学中、担任・部顧問の家庭訪問は1回もなし。生徒指導担当は数日に1度反省文を取りに来るだけ。期限付の平田先生という副担が何度か数学を教えに来てくれました。当然ながら校長が足を運ぶなんてことはあり得ないだろうと思っていました。
3週間後、停学を解くときも校長室で申し渡される。「お前を学校に来させてやろう」と。そんな方々に私がその後、相談なぞする気も起こりません。ひたすら反抗。教師から見れば「やっかい者」扱い。高3になってからは、学校に行くふりして近所の図書館で受験勉強してました。2~3週間無断欠席もあったはずです。それでも学校からは連絡がなかったか、連絡があっても親が私に伝えなかったか。
そんな私が卒業式では答辞を読みました。読み終えたら号泣でした。それは巣立ち行く母校への愛着からではなく、読んだ答辞とひたすら耐えた高校生活のギャップに悔しかったからに他なりません。

それから十数年。今、私はいくつかの高校の様子を耳にする立場にいます。最初に書いた教え子の高校は、先生がよく動いてくれるところだと思います。私が高校生の頃、「級友や先生方に支えられ・・・・」なんて台詞を口にしようものなら、「ペッ!誰がだよ?」と口にしたでしょう。少なくとも教え子には、そんな学校行かせたくないなぁ。そして、私自身はそんな先生たちと同じにはなりたくねぇなぁ。

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2008年1月 9日 (水)

「地図の上は北で下は南」は・・

ネット新聞をボ~ッと見ていたら、1月9日のスポーツ報知配信記事に『「地図の上は北で下は南」??あきれた教師、分限免職』という見出しがありました。記事を簡単に説明すると、中学校で6年間社会科を教えてきた教師が、特別支援学校に赴任してのち、授業中漢字の読み違いに誤記などが相次ぎ、教科書発注ミスなどもあったため、1年間校外研修を受けたが研修中に逆ギレするなど改善の見込みがないため、不適格教員として大阪市の教諭が分限免職になったという記事でした。ただ、配信記事の中にこういう文章があったのです。

「地図の読み方を説明する際、生徒に「上は北で、下は南」と見たままの?謎解説。」

確かに上が北でない地図も存在しますし、明治以前は日本の地図も川の流れや都を基点に方角を示してきた歴史はあります。しかし、上の記事のどこが謎解説なのだろう?そして、これが分限免職の一因になったとすれば、どう説明すべきだったんだろう?

そう思って大阪市教委に尋ねてみました。すると、対応された方はこう言いました。
「あれは、配信記事が間違っています。該当教諭は「北が上で、南は下」と表現したのです」。それで、私が「それのどこがまずいんですかね?」と聞くと、「東西南北の方角を表すのに上とか下という表現は社会科として不適切なのです」と答えてくれました。そこで、私が「とすると、方角を教えるときにはどういう教え方が適切なもんですかね?」と聞くと、担当の方はこう答えました。
「(地図を指して)こちら側を北と呼ぶ!とか、そういう表現ですね。」
なので、私は「ああ、上とか下とかでなくて、こちらとか使って方角を指すんですね」と確認すると、「そういうことになりますね」と、担当者は面倒くさそうに返事をしてくれました。

で、次にスポーツ報知に電話。担当者に「大阪市教委は、あの記事間違っているって言ってましたよ」と私が言うと、「間違ってはいません!」と怒らせてしまいました。「でも、大阪市教委の方がそう・・・」と言いかけると、「間違いではありません!」と再度言ってくれました。そこで、「地図の読み方を説明する時、「上は北で、下は南」の解説はどこが謎なんですか?」と尋ねると、「今、編集部が手が空いていませんので」と返されたので、「いつごろだったらお時間ありますかね?」と尋ねると、「基本的に記事の誤植等以外は受け付けていないんですよ」とすり替えられちゃいました。「編集部もですか?」と聞くと「そうです。記事に関するご質問等ありますが、みなさんご自分でお調べになっていただいています」と。そこで、「今、国土地理院のキッズコーナーで調べているんですけど、「上は北」って表現あるんです。でも、記事では謎解説なんですよね。調べたけど分からないのでお尋ねしているんですが」と言うと、「記事に関する質問はお答えしていないんです。後は読者の方に判断していただくということで」と言われました。「でも、謎を調べて謎が解けないので、記事を発信した方に説明をいただきたいんですけど」と言うと、「質問はお答えしておりませんので」とさっきと同じ答え。「では、記事を書いたけど質問は受け付けないということですか?」と聞くと、「そうではありませんが、電話で直接的にお答えすることはしておりません」と言われたので、「じゃあ、間接的にお答えしてもらう方法があれば・・・」、「ございません」。「それじゃぁ、報知さんの記事への僕の謎は謎のままになるんですか?」と聞くと、
別の電話が入っていますので!失礼させていただきます!」「そうですか。じゃぁ、後ほどかけ直し・・・」、「別の電話が入っていますので、失礼します」ガチャン!

全国の社会科教諭のみなさ~ん!今度から方角を教えるときには、「こちら」という丁寧な言葉を使うと良いそうです!というか、使うのが適切だそうです!
それから、メディアのみなさ~ん!スポーツ報知さん以外はどうか知りませんが、意見ならまだしも、記事への質問さえも受け付けない!というのは、無責任ではありませんか~?今、教育現場では「情報モラル」として発信者の責任も教えていますよ~!発信者であるメディアのみなさ~ん!発信者としての責任は果たしてくださいね!

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2007年12月25日 (火)

ほら、やっぱり・・・・

 入院中の日記をちょっと中断して別の話題を少し。
高校日本史教科書への沖縄戦集団自決に関する記述を巡って、記述修正を申請した教科書会社5社が文科省から再修正を求められました。「日本軍の強制」という記述から「日本軍の関与」への記述修正です。この記述修正に沖縄県知事は「こんなもんかな」と言っていました。しかし、これでは集団自決に対する“責任”は完全に消え去ってしまいます。
 今の私は、仕事に関する本を読んだり、首を突っ込んではいけないと医者から言われていますが、この出来事は見ちゃいました。
 私は沖縄での9・29集会以降、ブログでも他の場所でも「検定意見撤回があの集会の目的だったはず。記述修正で妥協しちゃいけない。」と書いてきましたし、少しながらそういう行動も有志でしてきました。
 検定意見撤回にこだわっていれば、検定意見撤回がなされていたならば、再修正はなかっただろうに・・・・。「あの集会何だったの?」になってしまう私(たち)の危惧は、現実になりそうです。それも12月の末に再修正意見という、出版時期を逆算して出したと簡単に推察できる文科省の狡猾なところ。
 さて、さて、教科書記述再修正への反応やいかに!?

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